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2021.01.18
Column
No.8「今こそ相手基点で価値向上につながる提案を」
コロナ禍の影響が収まるどころから全世界的に拡大している中、新たなビジネススタイルとしてオンライン商談の定着、消費スタイルとしてもEコマースの発展など、大きく様変わりをしています。この中で改めて感じるのはコロナ以前から進んでいた流れがコロナを契機に一気に進んだということ、そして人と人とのコミュニケーションの重要性を再認識することにもなった、ということです。
コロナ禍で直接会ってのコミュニケーションが自粛されている中、オンラインコミュニケーションが増加していますが、情報共有などの観点では効率的であり、コスト・時間も抑えられる利点を感じる一方、物事を決める、新しいものを創造する、という観点ではまだまだダイレクトコミュニケーションを超えることを体感できません(複数名でオンラインに参加しても、発言できるのが一人ずつになってしまうことが主たる要因ではないかと個人的には感じています)。
そうなりますと、ダイレクトコミュニケーションが取れる機会が非常に希少かつ重要であり、これまでのような“何となく商談した・打合せした”では許されず、“質”がさらに問われる状況になったと思います。その質を高めるためには、自社・自己の利ばかりを追求して合意に至らないことを避け、相手基点で相手の価値向上に寄与するために自社・自身は何ができるかを考え、結果として利がついてくることを意識しなければならないのではないでしょうか?
ビジネスである以上、利を求めることは前提条件であり、自社の存在意義を発揮し、継続するために欠かせない要素です。ただ、利が目的化してしまうと、人心がややもすると荒れやすい状況であるこのコロナ禍においては周囲からの共感を得られなくなり、自社としての事業継続できなくなるのではないでしょうか?このような環境下こそ、弊社も“ホスピタリティ精神”を発揮しつつ、クライアント・社会に寄与できる会社を目指していきたいと思います。