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2022.05.16
Column
No.24「精神的な“空白”をどう作り出すか」
「働き方改革」という言葉を今や耳にしない日が無いほど、どの企業においても取り組みをされていらっしゃいます。かく言う弊社も同様で、様々な取り組みを行っております。
今回、推進方の具体的取り組みに関しては別の機会とさせていただき、その効果を“ホスピタリティ”という観点で考えてみたいと思います。
話しが逸れるようですが、“ホスピタリティ”とは相手との相互依存関係を築くために欠かせないものとされています。具体的には、相手との深い信頼関係を構築し、居なくてはならない存在になるために必要な要素、ということになります(ちなみに“サービス”は上下従属関係を築くと言われています)。
この“ホスピタリティ”が満ち溢れることで、お客様との関係はもちろんのこと、同僚や家族・友人・知人など自分以外の他者全てとつながっていくことができます。
ただ、“ホスピタリティ”を発揮する側、受ける側、どちらも精神的なゆとりがなければ提供することも感じることもできません。皆さんも目の前の業務が忙しすぎて、つい作業的な対応を同様にしてしまったり、相手の気遣いに気づかず流してしまった、などの経験はございませんか?
“ホスピタリティ”を発揮するには、発揮したいという意欲が欠かせませんし、相手基点で考える、という意識も持たなければなりません。また、精神的なゆとりがない=他のことに集中している状態、とするならば、受ける側も「アンテナ」が張り巡らされた状態が必要ですので、一定の精神的なゆとりがなければ、気づきを得ることができません。
このように考えますと、「働き方改革」によって得られる果実は、様々ですが、“ホスピタリティあふれる状態にする”という甘い果実も得ることができるのではないでしょうか?
ゴールデンウィークで筆者はおかげさまで数日間のお休みを取得することが出来知的思考力が回復していることを実感しています。精神的な“空白”を意図的に作ってホスピタリティを発揮できる状態にするようご自身でも働き方改革に取り組んでみてください。